今回は、息子・あーきゅんが生まれた日のことを書きます。妊娠高血圧をきっかけに、予定日より1か月早く、緊急の帝王切開で出産することになった、あの日の記録です。同じように妊娠高血圧や早産を経験した方、これから出産を控えていて不安を感じている方に向けて、当時感じたことをできるだけ率直に綴っています。
今だから分かる、妊娠高血圧の予兆
今振り返ると、妊娠高血圧を疑わせるサインはあったのかもしれません。当時は全く気づけませんでしたが。
一つは、食欲の変化です。妻はどれだけ食べても満腹感を感じないようで、私が食べ終わるまでずっと一緒に食べ続けていました。以前の妻からは考えられないほどの量でしたが、食べること自体が楽しかったのか、やめられない様子でした。
もう一つは、検診前日の出来事です。頭にできていたかさぶたを何気なくめくったところ、血が全く止まらなくなり、慌てたことがありました。
今思えば、どちらも体からのサインだったのかもしれません。ただ、当時はまさか妊娠高血圧に結びつくとは考えもしませんでした。
きっかけは、予定日1か月前の検診でした
妻の妊娠経過は、それまで特に大きな問題もなく進んでいました。ずっと自宅近くの病院で検診を受けていたのですが、出産予定日の1か月ほど前、初めて「出産する予定の病院」――妻の実家近くの病院で検診を受けることになりました。
このときの検診で、血圧が異常な数値まで上がっていることが発覚します。そのまま、より大きな専門病院へ救急車で搬送されることになりました。
妻からのLINE、「これから出産する」
搬送されている車の中から、妻からLINEが届きました。内容は、これから出産するという知らせでした。
当時、そのLINEを見たときのことは今でもよく覚えています。まず何より、妻から直接連絡が来たということは、少なくとも今この瞬間は妻が無事であるということ。そのことに、まず胸をなでおろしました。
そのあとすぐに襲ってきたのは、お腹の赤ちゃんへの心配です。妊娠34週での出産がどういうことを意味するのか、正直そのときはよく分かっていませんでした。会社を早退し、向かう電車の中で、早産のリスクや起こりうる障害について、スマホで必死に調べていたのを覚えています。
病室で妻が見せた涙
病院に着き、妻の病室に入って声をかけた瞬間、妻は泣き出し、「ごめんね」と繰り返し謝っていました。
あとになって当時のことを聞くと、それまでは気を張って状況に対応していたけれど、私の顔を見た瞬間に急に現実感が湧いてきて、不安が押し寄せてきたのだそうです。
そのあと、私自身もよく状況を飲み込めないまま、緊急での帝王切開が決まりました。手術に伴うリスクについて説明を受け、同意書にサインをしたことも覚えています。
妊娠高血圧が母子に与えた影響
妊娠高血圧は、私たち親子にいくつかの影響を残しました。
- お腹の中で赤ちゃんに十分な栄養が届いておらず、34週での出産時点で、体の成長は32週相当にとどまっていました
- 妻は出産後もしばらく血圧が下がらず、1週間ほど入院することに
- あーきゅんはNICUに入院。当初は1か月ほどかかると言われていましたが、順調に体重が増えたため、3週間ほどで退院できました
- あーきゅんは水腎症も発症し、現在も定期的に経過観察を続けています
あの日、パパとして感じていたこと
振り返ってみると、あの日は「妻の無事の確認」「赤ちゃんへの不安」「状況を理解する余裕のなさ」が、ほとんど同時に押し寄せてきた一日でした。
自分にできることはほとんどなく、ただ状況を受け止め、決断が必要な場面ではサインをする。そんな、頼りなさを感じた一日でもありました。それでも、妻が見せてくれた涙と「ごめんね」という言葉は、今でも忘れられません。
今、振り返って
あの日生まれてきたあーきゅんは、はじめましての記事でも書いたとおり、2102gという小さな体で生まれてきました。それでも今は1歳4か月になり、元気に歩き回るようになりました。
当時は分からないことばかりで不安でいっぱいでしたが、同じように妊娠高血圧や早産を経験した方、あるいはこれから出産を控えていて不安を感じている方に、「うちはこうだった」という一つの実例として届けば嬉しいです。


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